ちょっと過保護?アメリカ流子供の注射針恐怖対策

2021年11月3日にも5歳~11歳までの子供へのコロナワクチン接種がはじまるアメリカ。今朝のニュースでちょっと過保護?なアメリカ流子供ワクチン注射対策が紹介されていました。日本では「今日は予防接種の日です」といわれても子供が「ノー!」と言えることもなく。後述するような「チョイス」なんてありませんでした。

でも、アメリカではちょっとちがう。

皆さんもインフルエンザ予防接種やコロナワクチン受けられた方はご存じの通り、痛さをほとんど感じないような注射ですが・・アメリカでは「どうすればお子様に心地よく、予防接種注射への恐怖を緩和した上で予防接種をうけてもらうか」ということが特集に。

私は注射針をじーっとにらみつける子供だったらしく(笑)注射するかしないかのチョイスなんてなし。「さっさと腕出して注射受けなさい」という雰囲気の中で予防注射をうけたもの。そんな私にとっては個人的には「ちょっと過保護?」とも思うアメリカ流子供ワクチン注射術をお伝えします。

とても注射に恐怖のあるお子さんには効果的な方法だそうなので是非ご活用ください。

アメリカ5歳~11歳子供へのコロナワクチンのアンケートでは

約280万人の5歳~11歳児が明日にもコロナワクチン注射対象となりますが、KAISER FAMILY FOUNDATION(カイザーファミリーファウンデーション)が実施した調査では調査対象の保護者は:

  • 27%がすぐにコロナワクチン注射を受けさせる
  • 33%がちょっと様子をみてからうけさせる
  • 30%が受けさせない
  • 5%が「義務化」されたら受けさせる

と回答しました。中にはコロナワクチンだからというよりは「子供が注射が怖くて接種したくないといっているから、受けさせない」という理由もあるようです。

「子供が注射が怖いというから、受けさせない」??

と思われると思いますが。そう。注射嫌いのアメリカン児童に何であれ注射を強要するのはおかしいと考える保護者は多く、「子供が注射は怖いからいやだ」というから定期予防接種は受けさせないという保護者も多いのが現実だそうです。

注射を怖がるからかわいそう > 病気にかかって苦しむ確率が高い

・・・?ま、いいでしょう。

ご自分のお子さんのことですから保護者さんにお任せしましょう。でもそれでは義務化されている定期的予防注射の接種が増えず、またコロナワクチンも任意の接種率があがらないのでアメリカの痛みマネジメントの専門家で構成される非営利団体Meg Foundationなど、他医療団体は子供の注射恐怖症を和らげるツールとコツを紹介し、コロナワクチン接種率をあげるように活動を行っています。

ちょっと過保護?アメリカ流子供ワクチン注射術~準備編~

アメリカン児童の63%が「注射の針がこわいよ!」と回答。やっぱりイヤですよね。

そこで次のようなステップで「準備」をしてあげましょう。

今朝テレビで解説をしていた専門家さんは「大人だって大事なプレゼンを当日いきなりとは無理ですよね?これから大事な試合があるのに準備なしでいきなりって無理ですよね?子供だって同じ。注射はビッグイベントなのでビッグイベントに備えるために準備が必要なんです!」と。

① そのまま正直に事実を伝えましょう

針は痛くないよ、今日は注射はないよ、など「ウソ」はいけません。時には「いじわるなドクターだね」と子供に共感を求める保護者もいるそう・・だめですよ。ありのままを伝えます。

② 数日前から注射日の予定を伝え、準備時間を与える。

はい、今から注射!と当日突然ではなく、きちんと注射日を伝えることで子供にも準備時間を与えます。

② 注射針は「刺す」ではなく「突っつき」

「刺す」というと怖がるのでできるだけ「突っつく」「突く」という言葉を使う。また、注射針の痛みというものを事前にデモすることも効果的だそうです。家の周りにあるもので注射が一瞬で、ちくっと突っつかれるだけだということをデモすることで期待値を調整。注射針を見てもどんな痛みかは想像できているのでパニックにはならない。

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③ できるだけ子供に接種に関して自分でコントロールできるエリアを与える

これはとてもアメリカン。注射は接種させられるのではなく「こう接種したい」と自分でコントロールしているという感覚を与える。子供だってコロナワクチンやインフルエンザ予防接種のことは耳にしますし、しっかり聞いています。そんな子供達に「自分の健康の為だけではなく他の人が病気にならない役に立っている。」「世界のために何か良いことをしている」と自主的な接種希望を養うことが大事だそうです。(世界のために!がなんともアメリカンスケール。でもそれくらいのヒーロー気分じゃないと子供も乗り気になりませんね)

④ チョイスを与え「注射接種」環境を自分でコントロールできる雰囲気を作る

これもアメリカンな「自分コントロール術」。注射は右腕か左腕どちらがいい?接種時はお母さんの膝に座る?手を握る握らない?椅子に座る?注射見たい?お母さんの顔みたい?どこ見ていたい?どのおもちゃやぬいぐるみを一緒に持って行く?と子供にまかせてもよい範囲の内容でチョイスを与えます。

自分でオプションを選択することにより、子供は接種に関して自分の環境を少しでもコントロールすることができるので自信と安心感が増すようです。

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ちょっと過保護?アメリカ流子供ワクチン注射術~接種編~

さて、接種当日のコツはこちら

① 接種時プロセスでの説明

子供だっていきなり腕をつかまれ、つーんとする消毒剤を塗られ、いきなり刺される。となると心の準備がありません。(子供にとってそれも人生経験かなとは思いますが)。

そこでおすすめはまず痛みマネジメントの専門家で構成される非営利団体Meg Foundationが今回制作したような注射のスーパーヒーロー(その名もスーパーメグ)が主役の接種プロセス説明ショートアニメや子供にわかりやすい絵本やストーリなどをとおして接種の流れを説明します。

② 痛みマネジメント術

さて注射を「突っつく」際に活用できるトリックは

接種前に自宅で薬局などで買える麻酔クリームを塗っておく

「注射」に意識が集中しないように気を紛らわせる

氷などで注射部分を麻痺させておく

振動ツールを注射部分の上部にかざし脳の痛み察知を紛らわせる。小児病院などにあるBuzzy Bee (ブンブンミツバチ)というツールもあるようです。ぶるぶるっと振動するミツバチのぬいぐるみのような腕バンド。それをブルブル腕にかざして置き、その間に「突っつく」。

このブルブル最近歯医者さんでも麻酔の際に使用してくれました。あと、整形外科などのボトックス注射コマーシャルなどでも最近ブルブル振動ツールを顔にかざしながら4ml 注入しているのをよく見かけます。

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③ おわったらべた褒め&ご褒美。(又は「わいろ」ともいう)

これもかなりアメリカン。「あなたはとても勇敢ね!すばらしいわ!とても誇りに思うわ!世界で一番勇敢なキッズよ!」とべた褒め。アメリカンは基本的によく褒め伸ばすのでこれは結構日常的な行動ですが注射後にも大活用。

とにかく褒めまくる。そしてご褒美。

中には注射をしたからといっておもちゃを買ってあげるというお母さんも多くいるようです。アイスクリームくらいでいんじゃないかなとも思います。

以上、ちょっといきすぎ?な気もしますが、今朝のテレビで特集されていたほどなのでとても大事なトピックなのだと思います。コロナも任意ではあれ、より多くの方に接種してほしいという願いからでしょう。

でもやっぱり、一番は一緒に付き添うお母さんやお父さん、保護者がこわがらないこと・・・ではないでしょうか。子供が怖くて助けをもとめて上むいたらお父さん「😱ひぇー!」という顔で注射針にビビっていたら子供だって超不安になりますよね。

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みなさんもお子様接種の際、この中のどれか活用してあげてください。