アメリカ消費者のハートをつかむリテール商戦①

今回からアメリカンのハートをつかむ商戦について数回にわけてご紹介。越境ECなどでアメリカのお客さんにリーチをひろげたい方にはおすすめの記事です。

米国の物価は10月に6.2%上昇、過去30年以上で最大のインフレを記録していますが、それでもアメリカンの購買力は止まりません。コロナからの鬱憤発散も加速の理由ですが、2020年自宅軟禁状態で1年間浪費をしなかったアメリカンは今キャッシュリッチ。

前回の「アメリカンのお財布の中身事情」の記事でもご紹介しましたが、クレジットカードローン返済額が過去最高を記録するほどなのです。そんなキャッシュリッチ、お買い物大好き、2020年1年間で7000億ドル(約79兆円)をオンラインショッピングで消費するアメリカンショッピング事情をご覧ください。

第1回目の今回はアメリカンオンラインショッピング市場の背景から

アメリカンオンラインショッピング背景

  • アメリカン消費者の78~80%はオンラインでショッピング
  • 主要オンラインショッピング消費者は25歳~44歳(全体の約37%)
  • リテール売上は日本円で約454兆円のうち約80~90兆円がオンラインから。
  • オンライン売上約80~90兆円のうち、11月後半~12月の「ホリデーシーズン」だけで約20兆円の売上。
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オンライン売上約80~90兆円のうち、約34兆はアマゾンの売上。ダントツ1位のオンラインリテーラーです。2020年のオンライン売上ランキング上位、アメリカを代表するオンラインリテーラーはこちら。

オンライン売上ランキング2020年

(Digital Commerce 360による発表)

1位 Amazonアマゾン

毎年トップのアマゾン。配達中のアマゾントラックを見かけない日はありません。

2位 Walmartウォルマート

巨大倉庫型リテーラー。日曜品から食品、車整備、ネイルサロンまで何でもそろいます。オンラインも順調ですが、メインは巨大路面店舗。人々が徒歩で歩き回るような都市部ではなく、車で乗りつけて大量ショッピングをするような郊外に多くあります。全米約4,743店舗。

3位 Apple アップル

世界のアップル。これは単価が高いので3位にランクインしました。

4位 Del デル

こちらもアップル同様。コンピューター製品は単価が高いのでランクイン。

5位 BestBuy ベストバイ

家電量販店。全米に1000店舗以上路面店舗。、日本にはヤマダデンキ、ビックカメラ、エディオンにつづき多くの家電量販店があって競争をしていますが、よく考えるとアメリカには全米チェーンの家電量販店ってこのベストバイのみなんです。15年前には他2、3社あったのですが、すべて倒産して、家電量販店は今このベストバイのみ。

気になって「ベストバイの競合」を調べてみると、やはり競合の家電量販店はなく、今はアマゾン、ウォルマートが競合だそう。

6位 Home Depot ホームデポ

ホームセンター。(ちなみにホームセンターは英語ではハードウェアストアといいます)。こちらもよく考えると、アメリカにはホームデポ、ロウズ、エースハードウェアというトップ3社がある程度で日本のように他に大型ホームセンターはありません。

7位 Target ターゲット

都市&郊外のハイブリッド型リテーラー。食品、日用品、アパレル、電気製品、おもちゃとなんでも販売。ウォルマート店舗より小さい店舗構え、でもウォルマートより清潔感あり(笑)ウォルマートにはパジャマで行けるけど、ターゲットにはお出かけ用のお洋服で買い物!、「ターゲットの妻たちと駐車場の車で待つ夫たち」なんて面白おかしいTikTokも、、笑。

ターゲットについては以前にも書いた ↓ 記事がありますのでこちらもご覧ください。

リテールテック!今回はTarget (ターゲット)

今日はターゲット「Target」でドライブアップ体験!

8位 Wayfair ウェイフェア

オンラインのみのインテリア・家具リテーラー。オンラインで家具といえばウェイフェアと言われるほと定着しています。スマホを通して自分の部屋にバーチャル設置できたり、$35(約3900円)以上のお買い物はすべて発送料無料!が人気。

9位 Kroger クローガー

オンライン売上でランクインしたのがびっくり。大手食品スーパーで、全米2800店舗を抱えます。買収に買収をかさねてきたこの巨大スーパーチェーン。「地元密着の近所のスーパー」という感覚を消し去りたくなかったので買収後も元のスーパーの名前を維持。そのため、全米のクローガーは見ればクローガーと雰囲気でわかるものの、地域によって名前が違います。ラスベガスエリアでは「Smith’sスミス」、南カリフォルニアでは「Ralph’sラルフズ」。

オンライン売上でランクインということはみんな結構オンライン購入&配達。もしくはオンライン購入&カーブサイト(店頭または駐車場)受け取りで食品購入しているんですね!

10位  Staplesステープルズ

これもちょっと以外。全米チェーンのオフィス機器・文房具やさん。私のイメージではペンを買うにも、コピー用紙を買うにもなんだか高いイメージがあったのですが、文具、器具の企業契約なども大量にあるのでそれでランクインしたのでしょうか。

以上、まずはオンラインショッピング市場背景をおとどけしました。次回は消費者傾向やそれに合わせたリテーラーの商戦をお届けします!お楽しみに!

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