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執筆者の写真Prism ラスベガス

150億円損失ラスベガス球体アリーナ「スフィア」

先日「さっそく行ってみた感想:ラスベガス球体アリーナ「スフィア」」でもお伝えしましたラスベガスの新しいアトラクションのスフィアですが、オープンから150億円もの損失をだしてしまったようです。


ラスベガス球体アリーナ「スフィア」売上11億円、コスト11億円


中のコンサートホールは9月29日にオープンしたスフィアですが、球体アリーナ自体の球体広告は7月4日からオープンしていました。今回の2024第一四半期(2023年7月~9月)のスフィアの報告によると、


この期間、スフィアの売上は780万ドル (約11億円)


内訳は

約410万ドル(約6.2億円)がシアターオープン後のコンサートなどからの売上

約260万ドル(約3.9億円)がスポンサー、球体広告、ライセンス料からの売上


しかし、、同じ時期の営業コストは780万ドル (約11億円)

これには会場運営費280万ドル(約4.2億円)とイベント関連費220万ドル(約3.3億円)が含まれています。


あれ、売上帳消しですね・・・。


これに加え、販売費および一般管理費は8,420万ドル(約127億円)・・・。



来場者目線でラスベガス球体アリーナ「スフィア」に足りないもの


実はスフィア、オープン前の2023第4四半期に見込んでいなかった追加支出9,000万ドル(約120億円)をだしていました。これは、会社の諸経費、スフィアのスタジオに関連する費用、コンテンツや技術開発、オープン時会場運営費用に関連するものだったとのこと。ということで、スフィア建設を含むプロジェクトの総費用は22億5,000万ドル(約3,300億円)。スフィアが立つ敷地をもつベネチアンカジノからちょこっと建設費用はだしてもらったものの、それでもとてつもない投資。


平日、週末関係なく観光客であふれるラスベガスなので一応、チケット売上は1日平均100万枚はあるようですが、スフィアによると、どうやらU2のコンサート以外の一般コンテンツに魅力がかけているようです。


前回お伝えした「さっそく行ってみた感想:ラスベガス球体アリーナ「スフィア」」でもちょこっと感想をコメントしましたが、コンサートが開催されていない日に上映されているイマーシブ体験ショート映画「Postcard From Earth(地球からのポストカード)」がやっぱりちょっとパッとしない。


また、1時間も時間がつぶせないほどの「ふ~ん」という内容のスフィアロビーで設営されているインタラクティブなAIロボットたちもちょっとわぉ!とはいえない。


来場者からのそんなフィードバックに耳を傾けているスフィア側もスフィアの物足りなさを実感しているようです。スフィアは今後コンサート以外のシネマコンテンツを強化し続ける方法を計画、またしてAIロボットなどのテクノロジーの展示物を追加したりすることも検討しているそうです。


スフィアにはもうちょっと頑張ってクリスマス・ホリデーコンテンツなど、季節的コンテンツのスペシャル公演や、同じバンド(U2は人気で追加公演が決定)ではなくもっとバラエティーにとんだコンサートやショーを取り入れてほしいと思います!


とはいえ、地元民は毎日高速道路を走っていると見えるスフィアのキュートな絵文字や気持ち悪い目玉など七変化する球体アリーナの外壁はとても楽しませてもらっています。







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