先日、アメリカ最年少でIPO達成したのはマッチングアプリ「Bumble (バンブル)」の創設者でCEOのWhitney Wolfe Herd(ホイットニー・ウルフ・ハード)なんと31歳!
IPO後、彼女の所有株式は15億ドル(約1700億円)と推定、一晩でビリオネアに。
ナスダック取引開始当日、ホイットニーはまだ赤ちゃんの息子ボー君を抱えナスダックオープニングベルを鳴らした。
「MAKE THE FIRST MOVE」初めの一手を女性から
バンブルのオフィスにも掲げられるこのテーマ。女性から初めの一手を、と女性のエンパワーメントを支持するこの一言はアプリ「バンブル」をあらわしている。
バンブルは出会いを求める人たちが集うマッチングサービスアプリ。
そもそもアメリカには数多くのマッチアプリが存在。マッチングアプリ市場は競争が激しい。そんな中からバンブルが飛び出た理由はマッチをする際、女性から初めのメッセージを送らないと相手とつながらない「女性の一手から始めるマッチング」というところ。
どういうことかというと、
アメリカで人気の他のマッチングアプリTinder(ティンダー)などではまずユーザーがアカウントプロファイルを作成、その後同じエリアでプロファイルにマッチする相手がみつかったら「この方とマッチしそう!」と提案があります。 そしてユーザーは、スマホ画面上で右スワイプ(なら「はい」マッチする)または左スワイプ(なら「いいえ」マッチしないで次のマッチを待つ)します。
写真:Solen Feyissa from Pixabay
でもバンブルではこのマッチ後、女性からメッセージを相手に送らないと相手とつながらないようになっているのです。これによって女性に強引なメールや嫌がらせメールが押し寄せることなく、女性が安心してコンタクトできると判断したら会話を始めることができるようになりました。
Tinder でのセクハラから、バンブル誕生
ホイットニーは元々は現在のバンブルの競合相手のTinder(ティンダー)がまだインキュベータのプロジェクトだった創設初期から携わっており、マーケテイング部門の部長を務めていたが、社内の他のエグゼクティブとの仲が原因で退職。
その後社内のセクハラを訴え、Tinder(ティンダー)を訴えている。
この原因をきっかけにホイットニーは女性に安全につかってもらえるマッチングアプリバンブルを立ち上げ、インキュベーターから初めたこのプロジェクト。勢いよく成長を見せていた数年前、全米大手のマッチサービス会社から約450億円での買収話があったが「お断り」。今回のIPOと遂げた。
女性の一手で女性実業家を増やしたい
ホイットニーがTinder(ティンダー)をセクハラで訴えた内容の中にはこんな一言もあった。
当時マーケテイング部門の部長だった彼女にむけられた言葉は
「エグゼクティブのポジションに女の子を置くと、会社がジョークのようにみえてしまう」
そんなやるせない現状から生まれたバンブルの今回のIPOは世間の他の女性エグゼクティブや起業家に元気を与え、男性がまだまだ多いビジネスの世界での女性の前進、エンパワーメントを応援。
だからこそ、彼女は赤ちゃんの息子を抱えながらナスダックのベルを鳴らした。そしてその姿は世界中の女性へのエールとなり、他方で称えられ、大きなニュースとなった。
どんどん他の女性もホイットニーに続いてほしいですね!