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旅行者・出張者必見!ラスベガスで病気やケガをしたときのもしもの時に役立つ基礎知識

  • 執筆者の写真: Prism ラスベガス
    Prism ラスベガス
  • 3 日前
  • 読了時間: 9分

更新日:15 時間前

観光やCESや他出張でラスベガスを訪れる際、体調不良やケガは誰にでも起こりうるもの。もしもの時に安心できるよう、ERとUrgent Careなど病院の種類の違いや救急車、旅行保険、市販薬、利用しやすい医療機関について基礎知識をまとめました。


はじめに

アメリカ・ラスベガス旅行や出張中に体調を崩すケースも少なくありません。特に人が多い空港や長時間のフライトで疲れている後はちょこっと風邪をこじらせてしまうことも。日本とアメリカでは医療制度が大きく異なるため、事前に知識を持っておくことで「いざというとき」に落ち着いて対応できます。ここでは観光客・出張者が知っておくと安心便利な医療関係の基礎知識をまとめました。


医療機関の種類

アメリカは日本と違い、行きたい病院にすぐにいくことができません。保険や医療のシステムが複雑で・・・「かかりつけのドクター」ができるまで時間がかかり(初診の予約が2か月先なんて普通です)、結局ラスベガスに住む私たちもこれからご紹介するアージェント・ケアなどを利用します。


旅行や出張中の急な受診となればなおさら、どこへ、どういけばよいのかわかりませんよね。下記は軽い発熱や切り傷や骨折から重症、救命までの医療機関の種類です:


  • Urgent Care アージェント・ケア(軽い病気やケガ、緊急を要さない限りこちらへ行きます)

    発熱や胃腸炎、軽いケガ(捻挫、腰痛、骨折)などものもらいや皮膚科関連も診てくれます。町のクリニックのような規模の施設がほとんどなので、もしこちらで診断した結果大きな病院への受診が必要であれば紹介状を書いてくれます。一箇所が小規模な一方、ストリップ近くにも複数ありますので旅行者が最も利用しやすい医療機関です。費用の目安は 150〜300ドル(約2万1,750〜4万3,500円) が目安で、待ち時間も比較的短めです。超緊急ではないので予約ができるところも多いですし、ちょっと待ってば予約なしでその場で診てくれます(予約なし受診は「Walk-in」 ウォーク・インといいます)。

    👉 日本でいう「地域の休日・夜間の急患センター」に近いイメージ


  • ER(Emergency Room)エマージェンシー・ルーム(重症、救命)

    心臓発作や大きなケガ、止血できないようなケガ、急激な腹痛など時間がたつと命に係わるかもしれない時に利用します。費用の目安は初診だけで 1,000〜3,000ドル(約14万5,000〜43万5,000円)、それに追加して処置や血液、CTスキャンなどの検査をすれば 数千ドル(約43万5,000〜145万円以上) に達することもあります。救急車を呼ぶと搬送される先で24時間体制です。自身で訪れる場合も予約なしでそのまま診てもらえます。

    👉 日本でいう「大病院の救命救急センター」に近いイメージ


  • 911(救急車) 

    命に危険があるときは911に電話すれば救急車が来ます。搬送は有料で 1,000〜1,500ドル(約14万5,000〜21万7,500円) ほどかかると言われており、最後の手段とされています。

    👉 日本では無料ですが、アメリカでは有料という大きな違いがあります。「呼ぶ=本当に命に関わるときだけ」という文化が根付いています。また、911は警察・救急・消防すべて同じ番号です。


    Photo by Martha Dominguez de Gouveia on Unsplash

上記はすべてのケースに当てはまるわけではありません。医学的な助言や診断を行うものではありませんので、実際に受診する際は必ず病院や旅行保険会社に確認し、最新の情報をご利用ください


役立つ基礎知識:旅行保険とお金の話

アメリカの医療費は高い!と話題を聞かれたこともあるのではないでしょうか。答えはその通りで、高額な医療保険に入っていても医療会計の構造が複雑で散らない間に高額になっていることもあるのが「アメリカあるある」。基本的な治療も高額なことが多く、保険が使えない、ないという場合は超高額になってしまいます。そんなリスクを避けるために下記を知っておくと安心です。


  • 医療費は高額になるため、旅行前に必ず保険加入を確認しましょう。また、いざという時にどこの病院にいっても良いのか、保険の提携病院に行くべきなのか、保険のコールセンターに確認してから行くべきなのかステップを確認しておきましょう。

  • まず病院にいくと受付で「Do you have Insurance? (保険はもっていますか?)」と必ず聞かれます。旅行保険証書を提示できるように準備を。スマホで写真をとっておく、メールをブックマーク◎

  • クレジットカード付帯保険はそのカードで航空券購入しなければならない、キャッシュレス受診非対応、保険カバー限度額が低い場合もあるため要注意です。

診療費はその場で全額支払う場合、後日請求書が届く場合など保険と病院によって様々です。かかった医療費の計算にはかなり時間がかかり、数週間〜数か月後に精算されるケースも多いです。またこれは医療コードの入力ミスなどで間違いがあるといったことも多くあり、病院でもらう書類はすべてキチンと保管をおすすめします。


Photo by Nappy on Unsplash

薬の入手方法


  • 市販薬はドラッグストア

    日本でいうドラッグストアはストリップに数件あるのでちょっとしたお薬は手軽に手に入ります。グーグルマップで「CVS Pharmacy」「Walgreens」と検索をするとでてきます。お水やスナックの買い出しにも便利なのでホテルにチェックインしたらちょこっと立ち寄っておくと便利です。ちなみに、コロナやインフルエンザテストキットなどもドラッグストアで購入できます。


  • 処方薬(Prescription)は Urgent Care アージェント・ケアで受診後

    ⇒「CVS Pharmacy」または「Walgreens」で処方箋ピックアップする


    抗生剤など処方箋が必要な薬は、Urgent Care(アージェントケア)や病院を受診する必要があります。オンラインのテレヘルスでも処方箋は書いてくれます。病院を受診する際処方箋薬を受け取りたい希望の「Pharmacy (薬局)」はどこかきかれますので滞在先近くの「CVS Pharmacy」または「Walgreens」を検索しておくと便利です。各ドラッグストア内に処方箋受け取りの「薬局」があります。


    注意としてはドラッグストアが24時間営業でも中に入っている薬局は営業時間がかぎられており、24時間営業の薬局は少ないので夜に診察を受ける際は受け取りの薬局の営業時間をしらべておくほうが良いです。処方箋は大体病院での受診が終わってから1時間~2時間後くらいに準備できて受け取れることが多いです。ストリップエリアの「Walgreens」はお昼1時間ほど休み、6PMに閉まりますので個人的には「CVS Pharmacy」は7~8PMまで開いているCVS Pharmacyをお勧めします。


  • 処方箋の受け取りには処方された人の氏名と誕生日があればOK。お薬によってID(パスポート)の提示が必要ですが、処方された本人である必要はなく、代理の人が出向いてピックアップもOK。代理の人が自分のIDを提示して受け取ることができます。


ここで旅行客・出張客がアメリカでお薬代を安くする方法

アメリカで処方されたお薬に対して旅行医療保険が効けばよいですが、効かない場合。お薬がかなり高額になる場合があります。もしも、医療保険がない、という場合はこちらのウェブサイト「Good Rx」 でお薬名を入力すると「CVS Pharmacy」または「Walgreens」などの薬局で利用できる割引価格クーポンが取得できます。このクーポンを見せるだけで、薬局で割引してくれます。アメリカのお薬は価格が販売店によって様々なので医療保険がない場合は要チェックです。(たまに、私の自分のアメリカの医療保険より割引クーポン価格の方が安い・・・ということもあります)

Photo by Marques Thomas on Unsplash

観光客・出張者が利用しやすい医療機関・サービス(例)

ストリップのホテルのフロントに伝えると、医師や救急の手配を代わりにしてくれることが多く、フロントやコンシェルジュサービスに聞いてみるのも良いですね。

※以下は一例です。グーグルで「Urgent care」と検索、必ず最新情報を公式サイトでご確認ください。


アージェント・ケア病院施設へ出向く場合

  • Quick Fix Urgent Care

    住所:3200 S Las Vegas Blvd #2000, Las Vegas, NV 89109

    ウィン向かいのファッションショーモール内にあります。こちらは保険の取り扱いがなく、すべてその場支払いのコンビニエンスクリニックです。「Walk-in」 ウォーク・インのクリニックで、今から行く場合には待ち時間短縮の場合はウェブサイトから受付(Check in)を済ますこともできます。ストリップの旅行者向けクリニックです。営業時間は金・土:9:00 AM – 9:00 PM 日:10:00 AM – 7:00 PM 月〜木:10:00 AM – 8:00 PM(年中無休)

    👉 公式サイト


  • Concentra Urgent Care – Las Vegas Strip 

    住所:3900 Paradise Rd Ste. V, Las Vegas, NV 89169

    ハードロックホテルから徒歩12~13分ほどにあります。ストリップからならウーバー8分ほど。

    こちらも旅行者フレンドリーなアージェントケア。通訳サービスあり。

    営業時間は月〜金:7:00 AM – 7:00 PM 土・日:休診

    👉 公式サイト 


  • Elite Medical Center(24時間)

    住所:150 E Harmon Ave, Las Vegas, NV 89109

    プラネットハリウッドホテル裏側徒歩10分ほどにあります。24時間営業(年中無休)。

    👉 公式サイト



  • UMC Quick Care – Spring Valley 

    住所:4180 S Rainbow Blvd # 810, Las Vegas, NV 89103

    空港から車で15分程度。日本でいう「市民病院のサテライト外来診療所」のようなイメージ。UMCという大きな市民病院系列のアージェントケアなので、もし大きな病院での追加診断が必要という場合は紹介がスムーズ。通訳サービスあり。営業時間は毎日8AM~8PM(年中無休)

    👉 公式サイト


訪問医療・往診サービス

  • Dr. Roo Clinic(ドクタールー クリニック) 

    費用は一回往診一律300ドル(約4万3,500円 処方箋のお薬が出た場合は追加でお薬代)一般的な病気

    眼科(目の疾患)、耳・鼻・喉、呼吸器系、循環器系(心臓関連)、筋骨格系(筋肉・関節・骨)、消化器系

    、けがの治療、婦人科/泌尿器科など2人チームで往診に来てくれます。

    営業時間は7AM~12AM(年中無休)

    👉 公式サイト 


    Photo by Mateo Hernandez Reyes

緊急時に使える英語フレーズ集と用語

  • Call 911(ナイン・ワン・ワン) =911で救急車をよんでくださいと伝わります

  • Amburance (アンビュランス)=救急車

  • ER (イー・アール)=Emergency Room 救命救急センター

  • I need a doctor =お医者さんをお願いします

  • I have travel insurance (トラベル・インシュランス)=旅行保険に加入しています

  • Pharmacy (ファーマシー)= 薬局

  • Prescription (プリスクリプション)medicine =処方箋(薬)

  • Walk-in=予約不要

  • Appointment=予約


まとめの安心ポイント

今回は旅行者・出張者必見!ラスベガスで病気やケガをしたときのもしもの時に役立つ基礎知識をおとどけしました。体調を崩さないようにする、何事もないのが一番ですが、もし必要となったら下記のポイントをお忘れなく。


  • もしもの医療費が超高額なアメリカ旅行には旅行医療保険のご準備をお忘れなく。

  • 軽い症状から順ドラッグストアUrgent Careアージェント・ケア ③ER エマージェンシールーム ④ 911 に使い分けて訪れてくださいね。

  • 夜間・休日は24時間対応のERか一部のUrgent Careのみなので営業時間要チェック。

  • ホテルのフロントに相談すると対応してくれること多い。


ご利用にあたって(免責事項)

この記事は、ラスベガスを訪れる旅行者や出張者の方に安心して滞在していただくための参考情報としてまとめています。アメリカの医療制度や費用は州や病院、保険の内容によって異なる場合があり、ここで紹介している内容がすべてのケースに当てはまるわけではありません。医学的な助言や診断を行うものではありませんので、実際に受診する際は必ず病院や旅行保険会社に確認し、最新の情報をご利用ください。


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