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  • Writer's picturePrism ラスベガス

「ポッズ」で一緒に遠隔教育

Updated: Jan 31

遠隔教育がはじまり、先生も大変!!というアメリカの新学期事情をこの間お伝えしましたが、そんな中「ポッズ」という遠隔教育の動きが注目を集めています。

Pods (ポッズ)って何?

ポッズとはエンドウマメのさや。なのですが、

コロナ時代、学校に登校できない子どもたちを集めて私的に授業をする、補修をする集まりをポッズといいます。アメリカの学校は9月から新学期なのですが、なかなか学校に登校できる兆しがない。授業はバーチャルで行われてはいるもののそれで「うちの子大丈夫?」という親たちが同じような考えを持つ親達コロナ予防対策も信頼できる家族が集まり共同で子どもたちに授業や補修を提供するというこの動きは賛否両論あるものの、あちらこちらで広がりを見せています。また、それにシリコンバレーが早速参入!

信頼する家族同士のみ!で結成

ポッズは信頼する家庭同士がグループになって子供達に教育環境を提供する。ポッズを結成することによって子どもたちに勉強以外で必要なコミュニケーションの場を与え、また費用面ではグループで割り勘することでコストの負担を減らし、仕事に行かなければならない親と自宅ワークが可能な親で役割分担ができるなど効率的なコロナ対応手段なのです。

ポッズを結成する際、親たちは慎重にポッズメンバーを選びます。

例えば、

  1. 教育に関して同じような考えをもっていること

  2. 先生を雇う費用など経済的面でも同じ考え、支払い能力が信頼できること

  3. 子供、親だけでなく同じ家に住む家族のメンバーのコロナ対策が信用できること

などが重要項目。共同で子供達の教育を行っていくわけなので「信用できる家族」を探すのに大変です。ちなみにこのポッズ教育の動き、児童の教育だけでなく幼児のチャイルドケアの現場でも流行っているようです。(コロナ中でも仕事に行かなければ行けない親もいますよね、でも子供は学校に行けないから家に居る。じゃあだれが面倒みるの?ポッズ結成してグループで子供の面倒を見ましょうということ)

写真:Gustavo Fring

近所の誰々ちゃんの家に集まって勉強する!という地元の関係があればよいですが、近年なかなかそういうご近所関係ってないですよね。特に、にベガスなんて夏は暑すぎ、冬は寒すぎでみんな家から車、車から目的地の移動で近所の人と話すことなんてないですし。。。(ドアノックなんてするとみんな家に居るのに家の中から監視カメラアプリで返事するみたいな感じです。)

シリコンバレーから早速エドテックが参入!(エデュケーション(教育)テック)

同じ学年で、同じ学校もしくは同じようなカリキュラムで勉強していて、親が採用する先生の費用を割り勘で支払うことに抵抗なく、コロナ対策もちゃんとしてくれる家庭で、ポッズを希望していて、今ポッズのメンバーを探している人は・・・。となるとなかなかマッチする家庭を探すのは大変ですよね。

そこでシリコンバレーがテックで解決にとこのブームのエリアに参入。

CareVillage がその一つ。CareVillegeはポッズのメンバー探しのマーケットプレイス。自分の家族の紹介と希望についてかんたんなプロフィールを作成後、距離や子供の学年などから既存のポッズや他の家族とマッチング。

当初はこのポッズマッチングだけで始まりましたが、今ではグループベビーシッターマッチやプレイデート(子供達が遊ぶ機会)のマッチングなど幅ひろいサービスを展開。最近ではコストコのようなまとめ買いを一緒にする家族とのマッチなんて面白いサービスもはじりました。

Bundleは企業が加入する従業員向けの子供教育支援サービス。コロナで在宅ワーク&子供が在宅授業でなかなか子供の教育に手が届かない、勤務時間と子供の教育時間がうまくとれないという従業員の悩みを解決。

企業は従業員向け子育て支援サービスとしてBundleにサインアップ。例えば従業員が2pm-5pmまで大事な仕事を終えなくてはならず、誰かに宿題を見てほしい、自宅で子供の相手をしてほしい!という時「ブレイク」を予約、算数や理科からアート、外国語レッスンまで様々なカリキュラムの専門の先生を予約して自分が仕事に集中している間に子供にオンラインレッスンを提供することができます。また一緒に働いている同じチームの子供と一緒にオンライングループレッスンをお願いすることも可能。

従業員にとっては教育やレッスンのコスト負担が軽減され、企業にとっては仕事に集中でき、作業効率があがるというウィンウィンのサービス。

オフィスで仕事をしていても、自宅で仕事をしていてもライフワークバランスは大事ですね!

写真:Ketut Subiyanto


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