Prism ラスベガス
アメリカ大学卒業、無職でも大丈夫!学位保険
今話題のアメリカの「学位保険」は学生(家族)も大学もウィンウィンななかなか面白い保険なのです。
結婚式直前にやっぱりやめた、、と「チェンジ オブ ハート(Change of Heart)=心境の変化)」によって結婚式をキャンセルする場合の費用を負担する結婚保険だったり、ロックバンドKISSのボーカリストジーン・シモンズのトレードマークの長い舌にかけるからだの一部用保険だったりと世の中にはいろいろな保険商品がありますが。今話題のアメリカの「学位保険」これは学生さんには見逃せない保険
アメリカ大学の学費は超高額なインベストメント(投資)
アメリカンが大学に進む際に一番気にするのが学費。
また、卒業後10年経ってやっと学費ローンが支払えたという話は一般的。私の友達も19歳で大学卒業、30歳の誕生日に完済!!と喜んでいたのを今でも覚えています。
医学大学院に進んだ現在35歳のお友達。まだ毎月学費ローンを支払っています・・・。
そう、アメリカの学費は高い。公立、私立合わせて全米5,300校もあるアメリカの大学ですが、公立大学も高いのです。例えばカリフォルニア州にある公立校のウェブサイトによると2022年度の1年間(9か月分計算)の学費と生活費はこのような計算に。
他州から来る学生の合計はなんと1年間$66,051(約744万円)!× 4年間

カリフォルニア大学ウェブサイト掲載情報を元に作成

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大学卒業後仕事に就けなくても保険が補償「学位保険」
と、とても高額な大学資金。多くの親はアメリカ政府による税優遇学費積み立て口座などを利用して大学資金を子供が小さい頃からできるだけ積み立て。
様々な積み立て商品の中には2021年に生まれた子どもが18年後大学入学時に2021時点での学費で大学に通える(つまりインフラで学費が上がっても18年前の費用で通える)各州がスポンサーとなっている学費プリペイドシステムなどもあります。先日お伝えしたコロナワクチン抽選の当選商品にも大学積み立て資金が賞金になっていました。
でも大学進学希望する学生みんなが恵まれた環境にあるわけではなく。100%ローンで大学進学を試みる学生も多くいます。多額のローンを組んで大学卒業できたとしても、卒業ローン返済できるだけの稼ぎがあるだろうか・・・もし卒業後就職氷河期だったらどうしようという不安もあり、大学進学をあきらめる学生も多くいます。
そんな中、一人でも多くの学生に卒業後の不安を軽減、大学進学をしてもらおうとDegree Insurance Co.という2017年設立のスタートアップから学位保険が発売されました。

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「学位保険」とは
大学が入学してくる生徒分の保険料(一人約30万円)を支払い「学位保険」に加入。
この保険はその大学の学生が卒業後5年間所定の収入をもらうことを補償。もし、最初の5年間で補償額に満たない収入の場合、実際の収入と補償額の差額を学生に支払います。
例えば・・・2021年の平均卒業生のお給料は
4年生文系教科卒業生は平均約500万円、エンジニアリング学生は平均約500~700万円。卒業後5年間、これらの給料を稼げなかった場合実際のお給料との差額が学生に支払われます。
大学が支払う保険料は大学によっても違いますが生徒一人あたり約30万円。例えば2000人の学生を補償する場合約6億円の保険料を支払うことになるのですが・・・ 大学にすればこの保険に加入することでより多くの入学生を集めることができ、また既存の生徒のリテンション(継続、中退防止)もあがり、数年でこの6億円のコストはペイできるのだそうです。
この学位保険はすでにイリノイ州オーガスターナ大学で採用が決定。今後学費投資の不安を軽減、より多くの学生に安心して大学へ進学してもらうように活動中のようです。
大学は多額の将来投資。大学卒業時、投資のリターンは確保しましたか?
大学の専攻は投資ROIの高いものを選びましょう・・・。
と学生さんには厳しい問いかけですが、学費が超高額なアメリカでは必要な会話です!
学生さんの夢を助ける学費投資リスク軽減保険をご紹介しました。

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