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アメリカ発「体験」イベントマーケテイング術7選
Updated: Feb 1
「体験」イベントマーケテイング (Experiential ・Event Marketing)とはインパーソンや体験型イベントなどを開催することによって製品やサービスに親しんでもらうマーケテイング術。ただ、Eメール広告やクーポンを受け取るだけではない顧客参加型のマーケティングです。
人気オンラインメディアHubSpotによると体験型マーケティングは、現在、企業が活用するマーケティング戦略の上位5つにランクインするほど多く採用されており、イベントマーケティング調査Event Track2021によると調査に回答した91%の消費者が、ブランドアクティベーションや体験に参加した後、そのブランドの製品やサービスをより購入したくなると回答し、40%がそのブランドへの忠誠心が高まると感じているとのこと。
今回は是非取り入れてみるべき「体験」イベントマーケテイング7選をお届けします。
イベントマーケティング事例① スカベンジャーハント
スカベンジャーハントとは宝探しイベントのこと。顧客や展示会ゲストにいくつかの質問を渡し、その回答をすべて見つけたら、もしくはクイズの回答対象となるものの写真を集められたらメイン商品がもらえるというもの。
先日もあるデパートがスカベンジャ―ハントの商品として高級レアものハイヒールを出展。スカベンジャーハントを一番に解決した女性が金色のカギでクリアボックスを開けてレア物ハイヒールを獲得する映像がソーシャルメディアで話題になっていました。

Photo by Stefan Lorentz
イベントマーケティング事例② TikTok Live(ティックトックライブ)
これは昔からあるテレビショッピングと同じようなものですが、ライブコメントでやり取りしながらライブで商品の説明やデモンストレーションを行います。人気ティックトックライブではオーダー番号〇〇さん!今からあなたの注文を箱詰めしますよ~!みてますか?」と実際の注文者に語りかけながらライブで大盛り上がり。
最近人気は中国のベンダーさんが行うライブで注文のジェムストーンパッキング。ぐるぐる回るたらいの中に入っているジェムストーンをがさっと網でつかみあげ、すくったものがそのまま注文者に発送されるというもの。何があがるかわからないワクワクでみんなライブに釘付け。

Photo by Miriam Alonso
イベントマーケティング事例③ ポップアップショップ
一般的にまだ新しいブランドで認知度が低く、全米のデパートなどで取り扱いはされていないブランドさんや、路面店舗を持たないオンラインネイティブのブランドが良く利用する方法。限定オープンの出店ということでソーシャルメディアで事前告知をしておけば注目度もアップ。日本食や海外からのブランドなど大衆に対して認知度を上げたい時のマーケティングにもばっちり。
イベントマーケティング事例④ ユーザーカンファレンス
数年前まではオラクルやアップルなど大型のテック企業が自社新製品の披露場として利用していたユーザーカンファレンス(自社だけの展示会)ですが、最近では中小規模希望もオンライン開催などでユーザーカンファレンスを開催しています。一見、オンラインではわかりにくいソフトウェア商品も実際にデモを行って機能説明ができ消費者やビジネスが知りえない詳細機能を紹介することができます。
また、一般的に製品デモを申し込むとなると、担当者とのやり取りやデモMTGの設定などが生じますが、ユーザーカンファレンスという名の体験イベントを開催することで「製品デモを申し込む」というちょっと申し込みずらいステップを踏まずに他の多数の興味がある観客の一員として製品デモをみることができますので消費者やビジネスにとってのアプローチのハードルも低いので

Photo by Henri Mathieu-Saint-Laurent
イベントマーケティング事例⑤ コミュニティイベント
これは企業による社会貢献に敏感なアメリカではとても多く採用されるマーケティング方法。「弊社はエコに取り組んでいます」というだけではなく社員筆頭に地域のボランティア活動に参加、イベントのスポンサー、協賛パートナーとして会社のブランディングを行います。
イベントマーケティング事例⑥ ランチ・カフェラーニング
こちらはユーザーカンファレンスと意図は同じですか、小規模なイベント。レストランやカフェのカンファレンスエリアでカジュアルに開催する商品紹介イベント。質疑応答がしやすく、スモールグループでより詳細に商品説明が行え、その場で参加者のフィードバックが得られるのも大きなポイント。大がかりな人数は必要ありませんので、営業さん、マーケティング担当者さん一人でも開催可能。月1、2回程度の頻度で定期的に開催することをお勧めします。

Photo by Matheus Bertelli
イベントマーケティング事例⑦ ネットワーキングミキサー
これはその名の通りネットワーキングイベント。日本ではシャイな方が多いようですが、アメリカでは仕事終わりのネットワーキングとしてバーやレストランでビールやカクテル片手にネットワーキングできるイベントが多く開催されています。こちらは参加者から2000円~3000円ほどの会費を集め、飲食は実費。開催側は参加者招集とレストランなどとのすり合わせを行うだけ。手軽に行えるイベントマーケティングです。

Photo by Henri Mathieu-Saint-Laurent