Prism ラスベガス
ズーム時代・アメリカの会社とビジネスを始める
最近つくづく思いますが、コロナで加速したズーム時代に入った今は新しく取引を開始する、営業アプローチするにもズームが当たり前。そう考えると反対に今まで立ちはだかっていた地理的距離はなくなったも同然(時差くらいですね)。
日本からであろうと、アメリカ国内どうしであろうと、アメリカにある会社にアプローチするという地理的距離、地域的ディスアドバンテージはなくなったのです。この際アメリカ進出する企業さんは他国い負けずどんどんバーチャル進出をするチャンスだと思います。
とここで、時々みかける「こうもっていたほうがいいのにな」というアメリカ相手のやり取りポイントをシェアしようと思います。
私は日英バイカルチャーでもあるので日本人とやり取りをするとき、アメリカ相手にやり取りするときでメール1通の書き方、アプローチの仕方も180度かえます。(でもやっぱり英語で話すときに日本人のボスを呼び捨てにするのはまだ慣れない!だからいつも「The Boss(ザ・ボス)」で片づける笑。)
① バーチャル時代も「とりあえずご挨拶」は避けましょう
アメリカでは「とりあえずご挨拶」という文化はありません。ズームであったとしても同じです。ある程度メールや電話で話ができ、取引の可能性がでてきたら「じゃあ、ズームでミーティングでも」となります。
【なぜ?】
アメリカの相手にすると自分たちがわざわざ時間を割くべき相手かどうかわからないのにそんな無駄な時間を「とりあえず」割かなければならないのか?・・。となります。日本には「ご挨拶」といいながら話を聞き、次のステップへもっていくという前提が文化としてありますが、アメリカにはありません。なので時間の無駄でしょ?メールでいいでしょ?となります。
【ではどうすれば?】
とりあえずのズームミーティングは期待しないようにしましょう。できるだけ素早い、コンスタントなフォローアップを忘れずに、とりあえずはメールである程度までコンタクトを取り、コロナが明けたらランチを提案、もしくはプロジェクトエンジニアさんなどを絡めて詳細を話す頃になったらズームで顔合わせをするように。とにかくミーティングをする意味がでてくるまでとりあえずのズームは提案しないようにしましょう。*実際この方が相手も自分も時間がとられないので楽ちんです。

写真:jrpass.com お辞儀の仕方より
② いつまでもMr. Msは避けましょう、アイスブレイクを
日本からの英語メールには「Dear Mr.....」「Ms. ....」「Product manager .....」というあて名書きを見かけます。これは丁寧な日本のビジネスメールをそのまま直訳したもの。日本では当たり前の「丁寧」ですが、アメリカではいつまでやり取りをしても堅苦しさが抜けない、仲良くなれない原因になってしまいます。
(最近・・・実は日本の方向けに実験をしてみました。でも永遠に相手からのメールで私の名前後ろの「様」がとれることはなかった・・・)
【なぜ?】
アメリカンの良いところでもあり、他の文化からするとびっくりされるところでもありますがアメリカンフレンドリーでアイスブレイクはビジネスでは重要。他社との競争で取引している売、あなたが相手からスポーツ観戦やらに誘われる相手になるかならないかがここで決まります。
【ではどうすれば?】
例えば州知事や裁判官、医師や博士、教授などへのメールでは「Governor, Dr, Professor」とつけるのが正しいですが、そのほかは初めてのメールでは「Mr.やMs」を付けます。そしてその後が重要!タイミングをみて名前ベースへ!(なんだか時々ある日本の敬語からため口への移行タイミングのような感じでしょうか・・あれきまずいですよね)
自分が一般営業、相手が企業の社長さんの場合→ Mr./Ms.で続けます。その後、一度でも対面して「just call me Ted(テッドでいいよ)」となれば名前へ。これは業界によっても様々です。ちなにみテクノロジー業界は最初っからファーストネームです。雰囲気的にザッカーバーグ社長!とはよばないですよね。
明日マーク・ザッカーバーグに出会ったら私は「Hi Mark!」です。
自分が一般営業、相手が一般社員レベルの場合→最初っからファーストネームです。しかし!ここが重要。一番最初のメールではできるだけ「Hello, Ted」で始めます。英語メールでは「初めまして」ということばはないのでだいたい「Hello 〇〇」で始めます。その後、2回目からのメールは「Hi」もしくは「Hi Ted」「Ted」に切り替え。
時と場合、業界にもよりますが、何度もやり取りをし始めたらフレンドリーに切り替えましょう。いつまでも「Mr. Ms」では距離感が縮まらない、固い相手になってしまってアイスブレイク(お互いなじみ)できません。

③ 上の続き、ちょっと「私的」「人間的」感覚を時々まぜて距離を縮める!
日本のビジネス文書ではあまり「私的」なことはかきません。でもアメリカンフレンドリーはちょこちょこっと「人間的」要素を入れることが重要。
【なぜ?】
アメリカンの多くは日本人に対して一般的にとてもとても礼儀正しい、〇〇をすると日本人にはとても失礼におもわれるのではないか、という風な感覚を持っています。なので良くも悪くともアメリカンにとって日本人は印象的に「固い」。また、日本からの英文メールは「丁寧すぎるほど丁寧」です。なので反対に人間的な温かさが伝わりにくい。
【ではどうすれば?】
2,3回目にのやり取りになってきたら例えばいつもであれば「来週月曜は休みだから火曜以降で・・・」という文章に「今週末は実は家族で「onsen」に行こうとけいかくしていて、だから月曜は休み。だから火曜以降で」もしくは「今週末は引っ越しでメールできないから返事はおそらく火曜以降で・・・」などちょっとプライベートをにおわせる。
もしくはメールの最初に「そちらはすごい大雪だって日本のニュースでさっき言っていたよ君のエリアは大丈夫?」といった冒頭アイスブレーカーやなどを入れる。
もしくはシンプルにメールの最後に
週明けの場合「have a great rest of the day! (良い一日を)」
木曜、金曜の場合「have a gerat weekend!(良い週末を)」
など一言入れる。これだけでも「やわらかく」なります。

写真:Satya Tiwari from Pixabay
勿論英語でも「くだけすぎ」「失礼」なメールを書く方はいます、でもその辺はもともとの日本のビジネスメールがとても丁寧なので気にしなくてよいと思います。
あえてちょっと丁寧はアメリカンには「好印象」。ただ、いつまでも堅苦しさを残すのは溶け込めにくい原因になてしまうので上のポイントをお試しくださいませ!
ズームで国境がなくなった今がチャンスです。英語文法をブラッシュアップするのもよいですが、英語カルチャーも時々きにしてみてくださいね。