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  • Writer's picturePrism ラスベガス

ティックトック(TikTok) が招いてしまった「ブラックアウト」チャレンジ事故の悲劇

アメリカも日本も10~11歳のお子様の多くがスマホを手にしてると言われています。そしてアメリカの保護者の中でも大きく意見が分かれるのが「監視」「児童保護」の問題。

私の周りでも子供のスマホの中身を定期的にチェックするという保護者もいれば、子供のプライバシーだからチェックしない。ティックトックの視聴を許可している、していない。ソーシャルメディアアカウントを許可している、していない。親が全部のソーシャルメディアの「お友達」に追加されているので自分の子供のスマホ上の投稿や発言はすべて監視しているという保護者も。お子様のスマホ活動については意見も様々。

スマホの扱い方はどうであれ、まだまだ心理的にも成長中のお子様のスマホ上の活動は注意が必要です。そんな中起こった悲しい事件とは

ティックトックチャレンジ

ティックトックはアメリカで一番利用されているアプリで、そのプラットフォームを活用して様々な活動が繰り広げられています。

例えば数年前に流行った「ALS bucket Challenge(ALSアイスバケツチャレンジ)」冷たいバケツの水を頭からかぶり、次に冷たいバケツの水をかぶる人を指定、次々と連鎖で冷たいバケツの水をかぶるというもの。これは筋萎縮性側索硬化症(ALS)という病気の認知を広げることが目的でその容易さと話題性で一気に世界にひろまり、多くの人がALSという病気の存在を知ることにつながりました。

一方で2021年全米の学校で大問題になった「devious licks(功名な窃盗)チャレンジ」では学校から何を盗めるか、がティックトックチャレンジとして広まってしまい、トイレの石鹸から椅子、まで、全米の学校で器物破損が問題になりました。

ブラックアウトチャレンジ

そして今回、またも悪質なティックトックチャレンジが出回り、コロラド州の12歳が、テキサス州の8歳が、続いてペンシルベニア州の10歳、続いて9歳、アメリカだけではなくオーストラリアやイタリアでも児童が、現在は把握されているだけでも現在7名以上の児童がティックトックチャレンジを試みる途中に死亡。

ブラックアウトチャレンジとはベルトや紐などで気を失うまで自分で首を絞めるというチャレンジ。だれがどう始めたかはわかりませんが、これが児童の間で広待ってしまい、ブラックアウトチャレンジを見てマネをしようとした児童が死亡するという悲しい事件が相次いでいます。

これを受け、児童の保護者がティックトックに対して「過失致死」で訴えをおこし、ティックトックに責任の追及を求めています。

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ソーシャルメディアの児童保護

2019年には、ティックトックが利用者は13歳以上と定めているのに対し、13歳未満のユーザーが親の許可なくサインアップできるようにしていたとして、連邦取引委員会から570万ドルを支払って和解することに合意しており。その約1年後、親が自分のアカウントと子どものアカウントをリンクさせ、子どもが見るコンテンツの量やアプリに費やす時間をコントロールできるファミリーペアリングモードを導入。しかし、何にでも抜け穴はあり、子供が13歳以上のふりをしてサインアップをすることを防止する方法は今はありません。

事件解決につながるような証拠をとらえたティックトックや環境保護を目的としたティックトックチャレンジなど社会貢献につながるコンテンツや、癒しのペットコンテンツ、楽しいダンスコンテンツなどデジタル時代の中多くの他人とつながってコンテンツをシェアすることができるティックトック。

そんな「影響力」のあるプラットフォームだからこそ児童や弱者保護にはくれぐれも気を付けて利用、そしてそれらのユーザーを保護する対策を怠らないようにすることがプラットフォーム提供側に求められています。

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