Prism ラスベガス
ビッグタバコ
先程うちのボスに確認するとアメリカと日本のタバコ事情がちょっとちがう。ということで今回は日本とアメリカのタバコ事情をご紹介。
まずは愛煙家(?)ボスへのインタビュー
スモーカー(タバコは吸うがタバコの匂いがつくのは嫌いと、、とても矛盾しているボスですが、それはおいておきましょう)として日本とアメリカの違いをきいてみると
アメリカの方が喫煙者は全体的にみて少ないように思う
アメリカより日本の方が喫煙できるところが少ない
日本の喫煙所は屋内の限られたところだけどアメリカは外なら結構いろんなところに灰皿が用意してあるので案外自由に吸える。
電子タバコ利用者は圧倒的に日本の方が多いと思う
今や日本の方がタバコの値段が高い!
「アメリカはスモーカー少ないので肩身せまくないですか?」ときくと、「日本の方が肩身せまい」とのこと。
確かに。本社のオフィスビルから喫煙所が消えた!と困っていましたね。。。アメリカでは日本のような缶詰状態の箱?部屋?はありません。屋外なら結構自由に吸っていますね、ではここでアメリカ愛煙家像をみてみましょう。
アメリカの愛煙家はこんな感じ
アメリカ政府機関のCDC(アメリカ疾病予防管理センター)による2018年のデータによると*コロナで耳にするCDCはアメリカ政府機関、日本の厚生労働省の一部のような組織です。
18歳以上の成人約13.7%が喫煙(2020年タバコは21歳以上と法律がかわりました)日本は約17.9%だそう
女性の12%、男性の15.6%がスモーカー
一番スモーカーが多い年齢層は25歳~64歳
一番スモーカーが多い人種は非ヒスパニック系アメリカインディアン/アラスカ先住民と複数の人種の人々。(ヒスパニック系以外のアジア人が最も少ない)
世帯年収が高い人よりも世帯年収が低い人の方が多い
スモーカーが多いのは中西部地方で、西部はもっとも低い(ラスベガスは西部です)
深刻な心理的苦痛を経験した成人は、深刻な心理的苦痛を報告しなかった成人よりも現在喫煙している可能性が高い(=ストレスですね)
まとめると。アメリカの13.7%が喫煙。中西部(ウィスコンシン州、オハイオ州、インディアナ州、イリノイ州、ノースダコタ州、サウスダコタ州、ネブラスカ州、アイオワ州、ミネソタ州、ミシガン州、カンザス州、ミズーリ州)に住む25歳から64歳の男性で。ストレスをかかえている。

写真:Andrea Piacquadio
ビッグ・タバコ
アメリカには「ビッグタバコ」と総称される大手タバコ大企業があります。 そしてこれらのビックタバコが仕切る市場は2019年で約5兆円の市場価値があるそう。
ちなみにアメリカ大手「ビッグタバコ」とは
Altria社(マルボロが有名ですね)
Reynolds American社(キャメルが有名ですね)
1971年頃からアメリカではタバコ会社がスポーツイベントのスポンサーになったり、広告を打ち出すことは連邦法律で禁止されていますが、毎年約9000億円の費用をプロモーションに費やしている(これは毎日約25億円の出費!)。何をどうプロモーションしているか??というとタバコ問屋やタバコ販売者へのディスカウントだそう。
アメリカではタバコの値段は一律ではなく、場所によって違います。安いところだとミズーリ州の$4.62から一番高いところだとニューヨーク州の $10.67 まで大幅なひらきがあります(約44%は州や連邦税)。広告が出せない代わりにビッグタバコはお店や問屋にプロモーション費用としてディスカウントを与えているのです。
対ビッグタバコのCDC
一方CDCはタバコをやめようキャンペーン広告を毎日のようにテレビ放映しています。
「今タバコをやめないと将来あなたの自由は酸素ボンベのチューブの距離内に限られますよ(このインタビューの2年後彼女は死亡しました)
という怖いCMが毎日流れます。
このCMはシリーズで「アマンダからの助言」「ビアトリスからの助言」「ビルからの助言」と実際にタバコが原因で病気になった方のインタビューが流れます。

写真:Sharon McCutcheon
また、今年アメリカのタバコ喫煙年齢が18歳から21歳に引き上げられ、21歳以下へのタバコの販売が禁止。Eシガレットの規制も厳しくなり始めています(アメリカの小学生などが美味しい味がする、いろんな味があっておもしろいとEシガレットを吸い始めてしまったので各州慌てて規制をはじめています)。
愛煙家の今後
アメリカも日本もますます禁煙方向に向かっていますね。この間ふと昔日本で美味しく食べていたチョコレートシガレットの話を友だちにしたら真っ青な顔で「ありえない」と言われました。そうですよね、今となってはありえないのでしょうか。イノセントなチョコ駄菓子だったのですが。。。
愛煙家の皆様(ボスも同じですよ)健康にはお気をつけくださいませ。
*この記事はタバコの宣伝ではありません。また、タバコの喫煙を促すものではありません。

写真:Julie Fader