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  • Writer's picturePrism ラスベガス

ホテルに泊まってびっくり     「リゾートフィー」は廃止せよ

Updated: Mar 10


「Resort Fee (リゾートフィー)」とは?


ホテルによっては「destination fees(デスティネーションフィー)」とも呼ばれるこの料金はホテル宿泊時に徴収されるリゾート施設利用追加料金のようなもの。このフィーがあるホテルでは1泊あたり25ドル~60ドル(約3300円~8000円)が必ず徴収されます。


一般的にホテルのビジネスサービスやフィットネスジム、インターネットなどのホテルアメニティ利用料金とホテルから説明されますが、大型リゾートとなると駐車料金はこれに追加して別でかかってきます。駐車場が基調な都市型リゾートホテルではリゾートフィーに追加で、毎日駐車料金25ドル~35ドルが追加で徴収されます。


アメリカ全てのホテルで徴収されるわけはありませんが、ビジネスホテルではなくリゾートスタイルのホテルではよく徴収されます。特にマイアミやニューヨーク、ロサンゼルスなどの観光地にある3つ星以上クラスのホテル、ラスベガスのカジノリゾートもその一つ。


ラスベガスのカジノ街ともなればリゾートフィーが徴収されないリゾートホテルはありません。リゾートフィーがないホテルはカジノ街から外れたモーテル・ホテル。観光客の方には宿泊はおすすめしません。




ラスベガス高級カジノリゾート「ベラッジオ」で見積もってみる


例えば観光客に人気のザ・ラスベガスな雰囲気の噴水で有名なカジノリゾートホテル「ベラッジオ」で4月1日から1泊のホテル宿泊を見積もってみるとこんな感じになります。


宿泊代は1泊449ドル(6万円)

(最近はホテル価格高騰で、ラスベガスストリップ4つ星大型ホテルはこれくらいします)


リゾートフィーは1日45ドル


そしてリゾートフィーの説明には


「Resort Fee - The resort fee includes: In-room wireless internet access, unlimited local and toll free calls, airline boarding pass printing, and fitness center access for guests 18+」客室内でのワイヤレスインターネットアクセス、無制限の市内通話とフリーコール、航空券の搭乗券印刷、フィットネスセンターの利用(18歳以上のお客様対象)


とのこと。宿泊客にしてはちょっと謎です。WIFIなくてもスマホで済むし、搭乗券の印刷なんて最近だれもいらないし・・・。フィットネスジムそんなに使わないし・・・。しかもリゾートフィー全員強制ってちょっと。


気になる合計は約560ドル。リゾートフィーと税金が約51ドル

        ベラッジオホテル4月1日1泊の宿泊予約見積もりサイトから引用


コスパ良いカジノリゾート「サーカス・サーカス」で見積もってみる


それではカジノストリップ街北部、今現在のところ一番お安い1泊30ドルのサーカス・サーカスで1泊予約をしてみると・・・


宿泊代は1泊30.55ドル


リゾートフィーは1日37.42ドル


リゾートフィーの方が宿泊代よりお高くなっています・・・。Due Now つまり今支払う分が34.64ドル、Due at Redort 、リゾートで支払い分が37.42となっています。


サーカス・サーカス3月1泊の宿泊予約見積もりサイトから引用


「リゾートフィー」は廃止せよ


1990年代にハワイのリゾートホテルが導入してから広まったともいわれているこのリゾートフィー。ラスベガスストリップやディズニーリゾート近郊ホテルなど、大きな観光地にあるホテルで徴収されてきたリゾートフィーですが、近年それが決して高級とは言えない一般のホテルでも浸透、、、観光客が泊るようなホテルにはリゾートフィーがつきもの。といった状態に。


リゾートホテルではないホテルでは「Destination fee(デスティネーションフィー)」「Amenity fee (アメニティfィー)」などという名前で徴収されています。


このリゾートフィーはホテル予約サイトなどの比較対象価格になっていないことが多く、ホテルを予約する人は「宿泊代」で比較をしますが、結局チェックアウト時に明細をみてリゾートフィーの存在に気づき、結局他のホテルの方が良かったということも。このままではホテル代は100円!でも泊ってみるとリゾートフィー80ドル!なんてことも起こりうるのです。


現在リゾートフィーの取り扱い、徴収について取締る法律はなく、ホテルは自由に価格設定が可能になっています。



大統領も動いた


そんな観光客にとっては「謎」なフィー。バイデン大統領も反対の様子。

2023年初めの国民への演説でホテルのリゾートフィーやクレジットカードの遅延フィー、テレビのサービスプロバイダー変更にかかるフィーなどよくわからず消費者が払わされている「ジャンクフィー(ゴミのようなフィー)」を廃止するんだと演説。


ジャンクフィー防止法案がでてくる様子もあります。


日本にも「サービス料金」などありますが、アメリカは一般生活のいたるところで「フィー」が発生します。イベントに30分早く入れるフィー、コンサートチケット発行フィー、クレジットカード利用フィー、、、、


本当によくわからないのが、「テクノロジーフィー」と「コンビニエンスフィー」何のテクノロジーの料金でなんのコンビニエンス(便利)フィーなのかよくわかりませんが、とりあえず強制徴収されるのです。


こういった無法地帯と化したジャンクフィー文化。政府もやっと動きはじめました。


みなさん、アメリカのホテル、レンタカー、イベントチケットなどを予約する際は購入ページで「フィー」の確認をお忘れなく。








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