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執筆者の写真Prism ラスベガス

日本では誤解だらけのカジノ、ラスベガス業界関係者が説明します!

「カジノ」「IRリゾート」と言えば何が思いつきますか?


日本では最近カジノについて良くない噂や誤解が多くあるようで・・・

カジノ業界としてはとても悲しい現状です。そんなんじゃないのに。

とラスベガスではもどかしい思いをしているとことです。


そこで、「カジノについていろいろ」を包み隠さず、良いところも残念なところも全てをお届けします!


日本では誤解だらけのカジノ、ラスベガス業界関係者が説明します!

アメリカの「ゲーミング」業界


アメリカには大きくわけて6つの種類のギャンブル(業界では「ゲーミング」と呼びます)。

の種類があります。

  1. ランドベース(路面型)カジノ(例:ラスベガスカジノ)

  2. リバーボート(河川に横付けされたボート上のカジノ)

  3. ラシーノ(競馬場xカジノ施設)

  4. カードルーム(ポーカーなどのカードゲームのみの施設)

  5. トライバルカジノ(アメリカンインディアン先住民部族運営カジノ)

  6. VLTゲーム(バーなどに所在するスロットマシン)

これに加え、オンラインゲーミング「iGaming(オンラインカジノやオンラインスポーツベット)」「iLottery(オンラインロト)」が近年追加傾向にありますが、日本ではこの「オンライン」という言葉がどうやら違法オンラインゲームと混ざって混乱をまねいているようですのでここでは避けておき、後にご説明します。


上から4つが、いわゆるコマーシャルカジノといって、一般企業によって運営されています。特にランドベースの大型リゾートとなると運営するのは大規模上場企業。そしてこれらのコマーシャルカジノは管轄州政府、そしてカジノ取締委員会の厳しい規制や取締りに従い厳格なルールに従って運営されています。


ランドベースカジノ


ランドベースカジノは2022年現在全米に349件あり、そのうち215件がラスベガスのあるネバダ州に存在しています。ラスベガスの次に多いのはアトランティスシティーが所在するニュージャージー州。日本のIRではこのランドベースカジノが運営される予定です。

ラスベガスカジノ街「ストリップ」にあるベラッジオカジノリゾート

ラスベガスカジノ街「ストリップ」にあるベラッジオカジノリゾート Photo by Eloy Gameno on Unsplash

リバーボートカジノ


リバーボートは66件。船上カジノという感じ。1900年代初め、陸では許可できないが、ミシシッピ川の上ならカジノ運営していいよ許可されたのが始まり。現在では動かない停泊ボートカジノも多い。よってミシシッピ州沿いのミシシッピ州、ミズーリ州、ルイジアナ州に多く点在している。

リバーボートカジノ

このようなボートの中がカジノになっています。

多くはドックに停泊されて、下はコンクリートで固定されている。Photo by Tom Fisk

ラシーノ


Racing レーシング(競馬)x Casinoカジノの語呂合わせ通り、競馬場とカジノのコンビ施設。アメリカでは競馬やドッグレースは減少傾向にあり、収益増加のためにカジノを経営することがある。現在15州で許可されている。

Racing ラシーノとはレーシング(競馬)x Casinoカジノの語呂合わせ

Photo by Absolute Charm

カードルーム


その名の通り、ポーカーなどのカードゲームのみ許可されているゲーミング施設。カジノリゾートのような巨大なリゾートではなくこじんまりとした一軒立ての施設が多い。トライバルカジノ(カリフォルニア州の中にもトライバル自治区が多数存在)が許可される以前、カリフォルニア州などではスロットマシンなどを備えた大型カジノは許可されていなかったものの、カードルームは許可されていた。現在ではモンタナ州や、カリフォルニア州に多くカードルームが存在する。

その名の通り、ポーカーなどのカードゲームのみ許可されているゲーミング施設

Photo by Absolute Charm

トライバルカジノ


トライバルとはアメリカ先住民(インディアン)部族(Tribe)が運営するカジノ。アメリカには自治権をもつアメリカンインディアン部族政府が570以上あり、その一部の部族はアメリカ政府、主政府との協定のもと、自治区内でのカジノ運営が許可されています。その中でもフロリダ州先住民のセミノール部族は経済力のある大型部族兼「大企業」で、近年ではラスベガスの大型カジノハードロックやミラージュなども所有しています。2022年現在、全米には515件のトライバルカジノが所在。

トライバルとはアメリカ先住民(インディアン)部族(Tribe)が運営するカジノ

存続も危うい小規模地元密着型トライバルカジノ


経済力のある部族とそうでない部族で大きな差はありますが、

遠方からシャトルバスで大勢のお客さんがくる大規模カジノはとても豪華。 Photo by Kvnga on Unsplash

VLTゲーム(もしくはビデオロトともいう)


は見た目はスロットマシンですが、その当たりはずれは企業ではなく、管轄州の宝くじ委員会によって運営されているもの(州によって取り扱い多様)。


つまり、州が宝くじのように税収を得るために設置するスロットマシン。


多くの場合数台がガソリンスタンドのミニマートの中や、バーの中に設置されています。2022年現在17,217箇所にVLTゲームが設置されています。州によっては買った場合お金ではなく景品やポイントにしか交換できないといった決まりがあると事もあり様式は様々。

VLTゲーム(もしくはビデオロトともいう)

Photo by Lee Thomas on Unsplash


アメリカのカジノゲーミングの全体図はこんな感じです

このようにアメリカの「ゲーミング」には取締りや管轄によって複数種類があり、日本でお話にあがるのは一つ目の「ランドベースカジノ」です。それでは今後もカジノゲーミングについての記事を楽しみに。

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