「シリコンバレー」といえば、世界で最も有名なテクノロジー拠点。ですが
最近多くのIT、テクノロジー企業がお引越しをお考えの様子。
その引っ越し先はそう我がネバダ州のリノ(Reno) です。
近年カリフォルニア州シリコンバレーからどんどんリノに移転が始まっています。
シリコンバレーがリノにお引越し?でもリノとはそもそもどこ?
“The Biggest Little City In The World” 「世界で一番大きい小都市」
という名前を掲げる人口246,500人(=豊島区の人口に近い)の小都市はネバダ州の北部にあります。
シリコンバレーがそのリノにお引越し?
ネバダ南部のラスベガスからは飛行機で車で7時間、シリコンバレーのあるカリフォルニア州サンノゼからは4時間。同じ州のラスベガスよりシリコンバレーに近いのです。飛行機を使えばだいたい1時間で移動可能です。
リノはネバダ州にあるのでカジノも栄え、シエラネバダ山脈にかこまれていて、夏にはタホ湖で涼み。冬には目の前に複数のスキーリゾートと自然環境にも恵まれています。
ときどきラスベガスから出張で空港に降りたつと思わず
「空気がきれーーーーーい!」とさけびたくなるほどクリーンな街です。
シリコンバレーがリノにお引越し「新シリコンバレー」に?
ネバダ州隣接のカリフォルニア州ですが、実は世界GDPランキング5位。世界ですよ。
しかもイギリスのGDPを超えています。
そしてその経済を支える一つのテクノロジー産業が栄えるシリコンバレーがある地域サンフランシスコ広域からサンノゼエリアはなんでも間でも物価が高い 。
住居の価格を比べてみると。。。
全米の1LDKのアパートの中央値は$1,229(約12万円)
サンフランシスコ地域はなんと$$3,280(約32万円)
家を買うなんて夢の話。
ちなみにシリコンバレー地域の家の中央値は$1.18 million(約1億円)!!!
年収500万円ホームレス、車住まいの人が出てくるほど。不法に高い!
では同じ1.1億円でどんな家が買える??
シリコンバレーだと1.1億円でこんなこじんまりとした感じのお家がかえますが。
リノだとこんな豪邸が買えちゃいます。
物価も高い、税金も高い。ならいっそのことネバダ州に引っ越そう!
カリフォルニア州は物価も高ければ公共料金、労働者災害補償、税金、規制手数料は、企業と個人の両方にとってかなり高額。カリフォルニアの個人所得税は12.3%にもなる可能性があり、ネバダでは0%(ネバダ州は全国でも少ない州所得税0%の州です)。
*所得税には通常連邦税に加え州税と2つあるのですが、ネバダ州は州税なし
シリコンバレーのオフィス家賃は1平方フィートあたり月平均4.95ドルで、これは米国2番目に高く、リノのオフィス家賃の平均は1平方フィートあたり約1.70ドル。オフィスを構えるのも大変なコストがかかります。
また、カリフォルニア州はアメリカでも有名な「規制の厳しい州」。企業が必要な許可の取得から雇用労働法まで州法がかなり厳しいことで有名です。
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という様々な理由から、シリコンバレー企業が次々とリノに引っ越しをし始めているのです。
コロナの影響もあり、自宅勤務が増え、多くのシリコンバレーの企業はこんなに高い金額を払って本社をシリコンバレーに置く意味があるのか?と問いかけはじめました。
そうするとますます本社がシリコンバレーじゃなくてもいいんじゃないか?
もっと安価で環境の良いところに移転?となるわけです。
シリコンバレーから多くのフィンテック企業がリノへ引っ越しを決定。
ネバダ州政府も「ようこそ新しいシリコンバレーへ!」と企業誘致に注力。
ネバダ州の会社の私たちにとては今後がとても楽しみです!!
でもニックネームはどうしましょうタホ湖にちなんで「シリコンレイク」?
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