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日本初大阪IRカジノこれまでの経緯と開業までの道のり【2025年7月現在】

  • Writer: Prism ラスベガス
    Prism ラスベガス
  • 6 days ago
  • 5 min read

Updated: 3 days ago

「MGM大阪(MGM Osaka)」開業までのステップを時系列で解説します。


2025年7月現在、大阪夢洲(ゆめしま)で建設進行中の日本初IRカジノリゾート「MGM大阪(MGM Osaka)」は、カジノを中心に様々な観光・エンターテイメント施設が集まる複合施設として、国内外から注目を集めています。今回は、1999年のIRカジノ構想のはじまりから30年越しに実現する日本初大阪IRカジノこれまでの経緯と開業までの道のりをわかりやすく時系列で解説します。


♦IR構想のはじまり♦


日本IRカジノ構想 1999年~


1999年頃、日本でカジノ誘致構想に関する議論が始まりました。


2005年~2009年頃 経済活性化策としてIRカジノ導入について議論を繰り返し、


2011年 初めて日本IRカジノに関する法案が提出されましたが、成立せず。


2013年 再度法案提出が成立せず。





♦日本でIRカジノが合法化♦



1. IR促進法が成立(2016年12月)


議論が始まってから17年目の2016年12月14日に国会で「特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律」(通称:IR推進法)が可決・成立しました。統合型リゾート(IR)導入の基本方針や区域整備計画の策定などの枠組みを定めるもので、これが現在の日本IRカジノの基盤となる法律です。


2. IR誘致の動きが各地ではじまる(2016年頃~)


IR促進法では自治体が「区域整備計画」を策定し、民間事業者(統合型リゾート(IR)カジノ事業者)と共同で国土交通大臣にIRカジノ認定申請を行う仕組みとなっているため、2016年~2018年頃、日本各地で自治体によるIR誘致(カジノ事業者誘致)の動きがはじまります。


結果、東京都、神奈川(横浜市)、大阪府および市、長崎県、和歌山県、北海道(苫小牧市)、沖縄などが名乗りを上げます。長崎県においてはIRカジノ事業者選定まで進みますが、2024年時点でIRは実質辞退となりました。


3. IR設備法が成立(2018年7月)


2018年7月、「特定複合観光施設区域整備法」が成立。これは統合型リゾート(IRカジノ事業)の実施に必要な具体的な制度設計を定めるもので、カジノ事業者の免許制度や依存症対策、施設の運営監督などを規定しています。同年、カジノゲーミング区域の床面積の上限をIR施設の延床面積の3%以下とする政令が策定され、徐々に法的基盤が整ってきます。


♦大阪カジノ(IR)のはじまり♦


4. 大阪府・大阪市によるIR誘致(2017年)

唯一、統合型リゾート(IR)開発へ突き進んだのは大阪府と大阪市です。2017年IR施設の誘致を発表し、大阪府と大阪市共同でIR推進局を設置。統合型リゾート(IR)カジノの候補地として選ばれたのが、大阪の南港に位置する現在のIR区域となる「夢洲(ゆめしま)」です。


5. IR事業者の公募開始(2019年12月)

大阪府・大阪市は、「夢洲(ゆめしま)」で一緒に統合型リゾート(IR)開発を行っていく民間事業者の公募を開始。数多くの国内外の企業が参加した中、ラスベガスを本社に持つMGMリゾーツと日本を代表するデベロッパーのオリックスの共同事業体がIR事業者候補に浮上しました。


6. 大阪IR事業者の選定(2021年9月)

2021年9月、大阪府・大阪市は、選定審査の結果、MGMリゾーツとオリックスのコンソーシアムを正式に大阪「IR事業者」として選定。その後2021年12月にはMGMリゾーツとオリックスのコンソーシアムが「大阪IR株式会社」を設立し、大阪IR開発チームメンバーが揃いました。



7. 区域整備計画の認定申請(2022年4月)

大阪府・大阪市は、「大阪IR株式会社」と共に「IR区域整備計画」の認定申請を国土交通省に提出。


8. 国土交通省による計画認定(2023年4月)

2023年4月、国土交通省は大阪府・大阪市のIR区域整備計画を認定。この認定により、大阪府・大阪市は「大阪IR株式会社」と実施協定を締結し、本格的なIR開発が始動しました。


9. カジノライセンスの申請・承認(未公開)

カジノ事業を運営するには「カジノライセンス」の取得が必要です。この為、MGMリゾーツ・オリックスコンソーシアムは、カジノ管理委員会に対してカジノ事業免許の申請を行います。カジノライセンスが許可されると3年の事業免許が発行され、その後更新を行っていくことになります。



10. IR施設の建設開始(2025年~)

2025年4月遂に着工。夢洲(ゆめしま)にはカジノ施設だけでなく、国際会議場、展示施設、商業施設、宿泊施設などが含まれ、地域経済や観光業への大きな貢献が期待されています。


2025年5月「大阪IR株式会社」は「MGM大阪」に社名を改め、ラスベガスを本社にもち、世界的にカジノリゾートを運営するMGMリゾーツ・インターナショナルのブランド力を活かし、本格的にMGM OSAKA開業を目指します。


11. IR関連事業者の参入

カジノ施設だけでなく、国際会議場、展示施設、商業施設、宿泊施設が含まれる大阪IRリゾートへは多くの企業が参入を目指して活動を開始しています。特に、カジノ業に関しては(ラスベガスなどのカジノ市場の事例から)ゲーム・システムやサービス提供者ともカジノ管理委員会からのカジノ業ライセンス承認を受けることが予想されており、各社準備が必要となります。


9. 大阪カジノの開業予定(2029年秋頃)

現在のところ2029年秋ごろに開業予定。現在大阪万博の向かい側で着々と工事が進められています。


10. カジノ運営の監視と評価(開業後)

カジノ開業後は、依存症対策やマネーロンダリング防止策が徹底され、入場回数制限とマイナンバーカードでの確認が義務化されます。運営はカジノ管理委員会の監視を受け、毎年の国土交通大臣評価に基づき改善策が講じられます。


まとめ

1999年のIRカジノ構想のはじまりから30年越しに実現する大阪カジノ(IR)のこれまでの経緯と2029年秋ごろ開業(予定)までのステップをわかりやすく時系列で解説しました。日本初のIRカジノ開業までの道のりは着実に進んでおり、今後の進展が非常に楽しみです!今後もカジノIRについては様々なトピックを取り上げていきいますので、当ブログを是非ごらんください!



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