割引もない定価のみ販売なのにカルト的ファンが多い人気ス―パーの秘密
カリフォルニア州ロンゼルス近郊のパサデナで1967年に生まれたトレーダージョーズ。日本でも「トレジョー」とアメリカのお土産特集ができるほどの人気ですが、アメリカでもトレーダージョーズは根強い人気。そんなトレーダージョーズの秘密をご紹介します。
トレーダージョーズはなぜ人気?の秘密① 地元密着型
トレーダージョーズは地元未着型スーパー。店内のデコレーションは地元のエレメントを取り入れ、お客さんが入ってホットするアットホームな空間デザイン。陳列棚は斜めに陳列、店内を歩いているお客さんがより多くの商品を一目に見ることができ、いろいろ手に取りたくなるような工夫をしています。
取りそろえる商品もいつも利用する近隣のお客さんのテーストに耳を傾けて随時対応。その為全米561店舗あるトレーダージョーズ各店舗の店長は自分の店の仕入れやマーケティングなど多いに決裁権をもたされており、各店舗自分のお店のように経営を行っています。
各店舗本社からの年間ノルマを課されるのではなく、各店舗なりに年々成長することを目標にかかげ、来年は今年より成長、再来年は来年より、と各店舗なりの成長を目指して戦略を組んでいます。また、値段もお手頃設定、トレーダージョーズは他のアメリカのス―パーのような割引やクーポンの発行は行わず。安価な定価販売のみです。それでも毎日お客さんでいっぱい。
トレーダージョーズはなぜ人気?② プライベートレーベル
トレーダージョーズのアイテムはかわいいパッケージでアメリカお土産にも人気ですがトレーダージョーズの多くの商品は「プライベートレーベル」商品。厳選されたサプライヤーから商品を調達、ユニークなネーミングとイラストのトレーダージョーズ仕様にパッケージして販売。こうすることにより中間マージンを削減、安価な商品をお客さんに提供しています。
トレーダージョーズは期間限定商品やお客さんの声を反映させて商品をローテーション。いついっても飽きないように多様な製品を販売。
一方で一般的なスーパーが取り扱う商品数が3万ほどといわれている中、トレーダージョーズは常に4000ほど。大型スーパーよりは少ない商品数ではあるものの、お客さんが欲しい、定番アイテムは常に取りそろえるよう在庫管理。
また、一般的なスーパ大型ス―パーではマヨネーズだけでも数種類と一つのアイテムにつき様々なブランドの製品が並びますが、トレーダージョーズは1つのアイテムにつき同じものは1、2種類ほどまで。複数のチョイスを提供するとお客さんは圧倒されて固まってしまうのであえてチョイスを最低限に。ぱっと手に取ってかごに入れ、購入してもらいやすいように工夫しています。
同時に少数の厳選されたサプライヤーから調達を行うことで価格を抑えることができる一方、商品のクオリティもサプライヤーごとにしっかり管理できるような仕組みになっている。
トレーダージョーズはなぜ人気?② 店内すべて試食OK
前述の通り、地域密着型で、お客さんの声に耳を傾け、お客さんにアットホームなショッピング体験を提供することを大切にしているトレーダージョーズ。
店舗に一歩足を踏み入れると「ハロー!」と親しみやすいカジュアルなアロハシャツやトレーダージョーズTシャツを身に着けたフレンドリーなスタッフが挨拶。商品をさがしていると「今日は何さがしているの?」とニコニコ。おすすめのお菓子をきくと自分たちのおすすめを楽しそうに語るスタッフ。リラックスした雰囲気でお買い物ができます。
またトレーダージョーズ名物は時間によってころころかわる試食コーナー。
そして試したいものがあったらその場で商品を開けて試食をさせてくれます。そう。ポテトチップでも、なんでも。その場でバリっとパッケージを開けて試食オッケー。
今回ご紹介した「トレーダージョーズはなぜ人気?」人気アメリカスーパートトレーダージョーズの秘密3つの他にもいろんな秘密作戦を駆使するトレーダージョーズ。アメリカの一般的なスーパーとは一味違うカルトファンも多いス―パー。今度アメリカへいらっしゃる際は是非立ち寄ってみてください。