【2026年10月時点】日本IRカジノ最新動向のアップデート

更新日:4 日前
本記事では、2026年10月時点での日本のIRカジノをめぐる最新の状況を分かりやすく整理します。
執筆・監修 プリズムソリューションズ(米国ラスベガス法人) ラスベガスIRカジノの現場からカジノ・ゲーミング業界の専門家が、現地実務と国際規制の知見をもとに解説します。 |
日本のIR(統合型リゾート)カジノの概要
日本のIRは、2018年に成立した「特定複合観光施設区域整備法」(IR整備法)に基づいて整備されます。同法により認定できるIRは全部で3か所で、現在認定されているのは大阪の1か所のみです。残り2か所の申請期間は、2027年5月6日〜11月5日です。
IRは、自治体(都道府県・政令指定都市)が民間事業者と共同で区域整備計画を作成し、議会の議決を経て国に申請します。計画が国土交通大臣に認定された後、自治体と事業者は国土交通大臣の認可を受けて実施協定を締結します。さらに開業前には、事業者がカジノ管理委員会からカジノ営業の免許を取得する必要があります。

日本各地のIRの最新動向
ここでは日本各地域別、IRの動きをまとめました。
■大阪IRが唯一の認可IRとして「MGM大阪」建設中
日本で正式に認定されたIRは、現在のところ大阪(MGM大阪)のみです。2023年4月に大阪府の計画が国に認可され、2026年現在は夢洲(ゆめしま)地区で2030年秋頃の開業を目指して、着々と建設が進められています。

大阪IRの概要
大阪IRは、MGM大阪株式会社が主体となって進められています。MGM大阪株式会社は、合同会社日本MGMリゾーツ(MGMリゾーツ・インターナショナルの完全子会社)とオリックス株式会社が出資する企業で、関西の地元企業も参加しています。公式発表による主なIRの概要は次の通りです。
※当初は「大阪IR株式会社」という名称でしたが、2025年5月「MGM大阪株式会社」へと社名変更
設置予定地: 大阪市此花区・夢洲(人工島)大阪万博跡地の横
開業予定時期: 2030年秋頃目標
初期投資額:約1兆5,130億円
年間来訪者数:約2,000万人(国内からの来訪:約1,400万人、国外からの来訪:約600万人)想定
年間売上想定:約5,200億円(カジノ:約4,200億円、それ以外(ホテル・商業等):約1,000億円)想定
施設構成:
世界水準のIR施設(カジノ含む)
国際会議・展示施設
複数のホテル施設(計約2,500室)
多様な商業・飲食・エンターテインメント施設
夢洲シアター等の大規模イベント施設
交通・アクセス関連施設計画(公共交通整備含む)
【公式ページ】
大阪IR(大阪府・大阪市)特設サイト公式ページ:https://www.city.osaka.lg.jp/contents/wdu220/osakair/
IR事業者公式ページ:https://mgmosaka.co.jp/

■ 北海道が再参入を検討(2026年10月更新)
2026年9月7日、北海道は「基本的な考え方」の改訂案を道議会の特別委員会に示しました。
改訂案では「明瞭な四季と豊かな自然に囲まれたリゾート型IR」をコンセプトに掲げ、北海道全土で一つのIRを形成するとしています。具体的な候補地は明記されておらず、「候補地の特定」が今後の検討課題とされています。
また、道は10月中に「基本的な考え方」を正式に改訂する方針です。
また、9月8日には北海道経済連合会など経済8団体が、IR誘致の実現に向けた要望書を知事に提出しました。
【公式ページ】
■ 愛知県が再参入を検討(2026年10月時点)
2026年2月、愛知県の大村秀章知事は中部国際空港周辺における国際観光都市の形成に向け、MICEを中核としたまちづくりの検討を進める中で、統合型リゾート(IR)の可能性についても検討を行う方針(誘致検討の再開)を示しました。大阪とは異なる地域特性を踏まえ、観光振興や地域経済活性化への活用を視野に入れた検討が想定されています。まずは、IR事業の実現可能性を把握するため、関心を有する民間事業者からの意見募集を2月から3月にかけて実施し、15者から回答を得ました。
その後、2026年4月1日に愛知県は「中部国際空港島特定複合観光施設設置運営事業」に係る具体的な提案募集(RFP)を正式に開始。当初、参加表明書の提出期限は2026年7月31日までとされていましたが、複数の事業者から「計画の検討に時間が必要」との要望を受けたことから、県はスケジュールを修正し、提出期限を2026年9月30日(水)まで延期していました。
その後参加表明書の提出期限であった2026年9月30日を過ぎましたが、実際の参加状況や事業者数について、10月6日時点で県からの公式な公表は確認されていません。 今後は、参加した事業者との「競争的対話」を2026年度冬頃まで行い、同冬頃の提案審査書類の提出を経て、その後事業候補者を選定する予定です。
【公式ページ】
■ 福岡県大任(おうとう)町がIR誘致に向け準備を開始
2026年9月、福岡県田川郡大任町がカジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致に向けて準備を進めていることが明らかになりました。町はプロジェクトチームを設置し、2026年9月中旬から住民説明会を開いています。初期投資は7,000億〜9,000億円を想定しており、町の試算では施設全体の経済波及効果は約1兆円とされています。
なお、IRの区域整備計画を国に申請できるのは都道府県または政令指定都市です。そのため、大任町の構想が実現するには、福岡県が申請主体となり、県議会の同意を得る必要があります。大任町は、2026年12月の福岡県議会で判断を求めるとしています。
■以前IR参加表明をしていた自治体の動き
地域 | 現在の状況 |
長崎 | 現時点では参加の予定は示されていません |
和歌山 | 現時点では参加の予定は示されていません |
福岡 | 大任町がIR誘致に向けた準備を開始 |
横浜 | 現時点では参加の予定は示されていません |
以上、【2026年10月時点】日本IRカジノ最新動向のアップデートをお届けしました。
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